【コマンドライン】ユーザーの作成 [ useradd / adduser ]

【コマンドライン】ユーザーの作成 [ useradd / adduser ]

コマンドラインのユーザーを作成するuseraddコマンドについて解説します。

検証環境

useraddコマンド

useraddコマンドは“ユーザーを作成するコマンド”です。

似たコマンドにadduserコマンドがありますが、CentOSではadduserはuseraddのシンボリックリンクとなるため同じ処理になります。

※ OS・バージョンによって処理が異なる可能性があります。

基本書式

$ useradd [オプション] [ユーザー]

オプション

主なオプションは次の通りです。

オプション 内容
-m ホームディレクトリが存在しない場合は作成
-M ホームディレクトリを作成しない
-d ホームディレクトリのパスを指定

引数

ユーザー

ユーザーは作成するユーザーの名称です。

サンプル

useraddコマンドは権限が必要なため、rootユーザー(スーパーユーザー)でのサンプルを示します。

オプションなし

___ih_hl_start
# useradd guest
___ih_hl_end
# cat /etc/passwd
...省略...
guest:x:1001:1001::/home/guest:/bin/bash
# ls /home
guest

guestユーザーを作成しました。

ユーザー一覧を確認すると、一番下の行にguestユーザーの項目が追加されたことが確認できます。

また、ホームディレクトリも作成されます。

ホームディレクトリの作成なし

-Mオプションを付与するとホームディレクトリを作成せず、ユーザーのみを作成します。

___ih_hl_start
# useradd -M guest
___ih_hl_end
# cat /etc/passwd
...省略...
guest:x:1001:1001::/home/guest:/bin/bash
# ls /home

ホームディレクトリのパス指定

-dオプションを付与し、ホームディレクトリのパスを指定できます。

___ih_hl_start
# useradd -d /home/other/guest guest
___ih_hl_end
# cat /etc/passwd
...省略...
guest:x:1001:1001::/home/other/guest:/bin/bash
# ls /home/other
guest

なお、基本的にホームディレクトリはユーザー名と同じ名称を使用します。

パスワード設定

useraddコマンドで作成したユーザーはパスワードが未設定で、ログインすることができません。

ログインするにはpasswdコマンドでパスワードを設定する必要があります。

マニュアル

コマンドの仕様(主な処理やオプション・引数など)は環境により異なる場合がございます。

利用環境での仕様は『コマンドのマニュアルを表示する』manコマンド等で確認しましょう。