【コマンドライン】カレントディレクトリの移動 [ cd ]
コマンドラインでカレントディレクトリ(作業ディレクトリ)を変更するcdコマンドについて解説します。
検証環境
cdコマンド
cdコマンドは“カレントディレクトリを変更するコマンド”です。
基本書式
$ cd [オプション] [ディレクトリパス]
オプション
主なオプションは次の通りです。
オプション | 内容 |
---|---|
-L | ディレクトリがシンボリックリンクか関係なくディレクトリを変更 |
-P | ディレクトリがシンボリックリンクの場合、物理的なディレクトリに変更 |
引数
ディレクトリパス
ディレクトリパスは変更先のディレクトリのパスです。
サンプル
サンプルのディレクトリ構成は次の通りです。
/ITHACK/work
├── sample
└── symbsample -> sample
symbsample
はsample
のシンボリックリンクです。
シンボリックリンクを簡単に説明するとデータへのリンクで、ショートカットのようなイメージになります。
コマンドのみ
$ pwd
/ITHACK/work
___ih_hl_start
$ cd symbsample
___ih_hl_end
$ pwd
/ITHACK/work/symbsample
-Lオプション
$ pwd
/ITHACK/work
___ih_hl_start
$ cd -L symbsample
___ih_hl_end
$ pwd
/ITHACK/work/symbsample
シンボリックリンクであるsymbsample
にカレントディレクトリが変更されます。
-Pオプション
$ pwd
/ITHACK/work
___ih_hl_start
$ cd -P symbsample
___ih_hl_end
$ pwd
/ITHACK/work/sample
symbsample
はシンボリックリンクのため、リンク先のsample
にディレクトリが変更されます。
マニュアル
コマンドの仕様(主な処理やオプション・引数など)は環境により異なる場合がございます。
利用環境での仕様は『コマンドのマニュアルを表示する』manコマンド等で確認しましょう。