【PHP】値 - 整数 / 浮動小数点数 / 文字列 / 論理値
プログラムは文字列や数値などの値を扱えます。
値はプログラムの中心的な存在で必要不可欠です。
ここでは、値について解説します。
検証環境
値
値は文字列や数値などの値そのもののことです。
例えば、とあるお店がリンゴを150円で販売しているとき、商品名リンゴは文字列の値、値段150は数値の値です。
種類
PHPで扱える代表的な値は次の4つです。
| 種類 | 概要 | 例 |
|---|---|---|
| 整数値 | 小数点数以下がない数値 | 123 |
| 浮動小数点数値 | 小数点数以下がある数値 | 123.567 |
| 文字列値 | 文字を並べたもの | "Hello World" |
| 論理値 | 真偽を表すもの | true / false |
整数値
整数値は小数点数以下がない数値です。
ソースコードには数字を使って記述します。
<?php
echo 123;
?>
$ php sample.php
123
浮動小数点数値
浮動小数点数値は小数点数以下がある数値です。
数学で学ぶ小数点数とほぼ同じですが、厳密には異なり、浮動小数点方式によって表現された数値です。
浮動小数点方式はコンピュータの仕組みの理解が必要になりますので、説明を割愛させていただきますが、ここでは小数点数と同じような扱いができることを覚えておきましょう。
ソースコードには数字とドット(.)を使って記述します。
<?php
echo 123.567;
?>
$ php sample.php
123.567
文字列値
文字列値は文字を並べた値です。
ソースコードにはシングルクォート(')またはダブルクォート(")で文字列を括って記述します。
<?php
echo 'Hello World';
?>
$ php sample.php
Hello World
論理値
論理値とは真偽を表す値です。
真偽は“正しいことを意味する真”と“正しくないことを意味する偽”があります。
ソースコードでは“真”をtrue、“偽”をfalseで表現します。
<?php
echo true;
echo false;
?>
$ php sample.php
1
なお、echoの出力ではtrueは1を出力しますが、falseは何も出力されないか0が出力されます。
演習問題
次の実行結果になるプログラムを作成してください。
なお、下記の条件を満たすものとします。
- 整数値を出力
987
次の実行結果になるプログラムを作成してください。
なお、下記の条件を満たすものとします。
- 浮動小数点数値を出力
987.543
次の実行結果になるプログラムを作成してください。
なお、下記の条件を満たすものとします。
- 文字列を出力
Good morning
次の実行結果になるプログラムを作成してください。
なお、下記の条件を満たすものとします。
1は論理値の真を出力した結果
1
まとめ
プログラムでは文字列値や整数値、浮動小数点値、論理値などの値が扱えます。
値を処理するプログラムでは基本となりますので、覚えておきましょう。