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【PHP】変数 – 値の記憶と取得

プログラミングにおいて変数は必須の知識です。
変数を知ることで、幅広いプログラムを作成できるようになります。

ここでは、変数の使い方について初心者向けに解説します。

  • 変数

  • 変数の使い方

変数とは

変数は値を記憶する領域です。
その領域を使って、文字列や数値などの値を記憶したり、記憶されている値を取り出すことができます。

基本構文

変数の基本構文は次のようになります。

$変数名

ドルマーク($)に続いて変数名を記述します。
変数名の部分は自由に決めることができますが、変数名には次の2つのルールがあります。

  • 使用できる文字はアルファベット(大文字/小文字)、アンダーバー(_)、数字のみ
  • 頭文字に数字は使えない。

使い方

変数は主に次の2つの使い方があります。

  • 値の記憶
  • 値の取得

値の記憶:基本構文

代入(値の記憶)の基本構文は次のようになります。

$変数名 = 値

イコール(=)は代入演算子と呼ばれ、算数や数学で使われるイコールとは意味が異なり、左右が等しいことを表すものではありません。

プログラミングにおけるイコール(代入演算子)は変数に値を記憶するという役割を持ちます。

また、初回の代入を変数の初期化と呼び、変数に初期値を記憶します。

値の記憶:サンプルコード

次のサンプルコードをご覧ください。

<?php

// 変数の記憶(変数の初期化)
$name = 'Watanabe';

?>

4行目で変数$nameに文字列の'Watanabe'を代入演算子で記憶しています。

実行結果に出力はありませんが、出力処理(echoなど)をしていないため、正常な動作です。

値の取得

値の取得とは変数の記憶領域に記憶した値を取り出すことです。

値の取得:基本構文

値の取得は特別な構文はなく、変数を記述するだけで、一般的にechoなどの記述と合わせて使用します。

$変数名

値の取得:サンプルコード

次のサンプルコードをご覧ください。

<?php

// 変数の記憶(変数の初期化)
$name = 'Watanabe';

// 値の取得
echo $name;

?>
Watanabe

4行目で$name'Watanabe'を記憶し、その$nameを7行目のechoで出力しています。
echoは文字列だけでなく、変数に記憶した値を取り出して、出力できるため、$nameに記憶した値である'Watanabe'を出力します。

このように変数はプログラムで値を記憶したり、値を取り出したりするために使用されます。

変数の宣言

多くのプログラミング言語では変数の宣言と呼ばれる仕組みがあります。
PHPでは変数の宣言は明確にはありませんが、プログラミングの素養としてご紹介します。

変数の宣言とは、『変数を使うこと』を明記することです。
PHPでは変数を使用するには、初めに変数を初期化する必要がありますが、その必要がない言語もあります。

それらの言語では変数を宣言することで、変数を使えるようになります。

変数の初期化

他の言語では変数を初期化しなくても、変数を宣言することで、変数を使うことができます。

しかし、初期化しないと変数にどのような値が入っているか不明確な状態になります。
これはバグやエラーの原因になるため、一般的には変数は最初に初期化することが望ましいとされます。

PHPでは変数を使うには初期化する必要がありますが、このような理由があることを覚えておきましょう。

演習問題

問題1

次の実行結果になるプログラムを作成してください。
なお、下記の条件を満たすものとします。

  1. "New World"を変数数に代入
  2. 1の変数をechoで出力
New World!

問題2

次の実行結果になるプログラムを作成してください。
なお、下記の条件を満たすものとします。

  1. "Hello!"は変数に代入
  2. 1の変数をechoで出力
  3. 1の変数に"It is good weather!"を代入
  4. 1の変数をechoで出力
Hello!
It is good weather!

まとめ

変数は値の記憶や取得に使用します。
値を自由に扱えるようになることで、ユーザーが入力したデータに基づいた処理を行ったりなど柔軟なプログラムが作成できるようになりますので、使えるようになっていきましょう。