【PHP】クラス定数（const） - クラスレベルの定数

クラスには『クラス定数』と呼ぶ定数があります。

クラス定数はクラスレベルの定数で、通常の定数と同様に一定の値を保ちます。

ここでは、クラス定数について解説します。

クラス定数

クラス定数は“クラスレベルの定数”です。

define関数を使って定義した定数と同様に、クラス定数も値の変更ができないため、常に一定の値を保証します。

また、クラス定数はクラスに紐づくため、オブジェクトを生成しなくてもアクセスが可能です。

クラス定数の定義

クラス定数を使うには定義が必要です。

基本構文

class クラス名 {
    アクセス修飾子 const クラス定数名 = 値;
}

クラス定数はアクセス修飾子とクラス定数名の間にconstキーワードを記述します。

値は定義時に代入演算子で記憶した値から変更できません。

また、クラス定数名は慣例的に大文字のみで命名され、変数ではないため、ドルマーク（$）は付けません。

サンプル

<?php

// 人間クラス
class Person {

    ___ih_hl_start
    public const GREETING = 'Hello.';
    ___ih_hl_end
    
}

?>

$ php sample.php
$

６行目がクラス定数の定義です。

PersonクラスにGREETINGというクラス定数を定義し、値を'Hello.'としています。

値の取得

クラスを経由してクラス定数の値を取得します。

基本構文

クラス名::クラス定数名

クラス名とクラス定数をダブルコロン（::）で繋げて記述します。

サンプル

<?php

// 人間クラス
class Person {
    
    public const GREETING = 'Hello.';
    
}

___ih_hl_start
echo Person::GREETING;
___ih_hl_end

?>

$ php sample.php
Hello.

１０行目のPerson::GREETINGでクラス定数の値を取得しています。

実行結果から正常に値を取得できていることが分かります。

===== 車情報 =====
ナンバー : 1234
色　　　 : 紺色
乗車人数 : 5人
タイヤ数 : 4個
===== 車情報 =====
ナンバー : 0987
色　　　 : 赤
乗車人数 : 2人
タイヤ数 : 4個

面積 : 9.9372平方メートル
面積 : 23.1868平方メートル
面積 : 49.686平方メートル