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【PHP】独学から始めるPHPプログラミング

プログラミングは魅力的なスキルです。
このスキルを習得することで仕事の幅、更には人生の幅を広く持つことができます。

ここでは、プログラミング言語の1つであるPHPを初心者向けに解説します。

  • プログラミングの意味

  • 実行環境の構築

  • プログラムの作成

  • プログラムの実行

プログラミングの魅力

プログラミングスキルを身に付けていくと、WEBサービスやWEBサイト、業務システムなどのアプリケーションを作ることができるようになります。

その能力を活かしてエンジニアという職業に就くも良し、フリーランスという自由な働き方も良し、自分で事業を立ち上げるも良し、趣味としてモノづくりするのも良しで、人生の選択肢を増やせます。

独学力について

プログラミングスキルを習得するうえで、独学力は重要です。
独学力はWEBや本、文献などから必要な情報を探し出し、自分の知識・技術として吸収する力です。

プログラミングやアプリケーション開発は幅広く、奥深い知識が必要となり、学ぶほど新しいことが次から次へと出てきます。
更には日々、新しい技術が登場するため、正確な情報を掴み、自分の力として吸収するには独学力が必要不可欠です。

その度に誰かに1から習っているととても時間がかかってしまいます。
スクールや友人に習うのも良いですが、先ずは自分でやってみることを習慣づけましょう。

プログラミングとは

プログラミングとは『コンピューターが理解して実行できる言葉で指示書を作る』ことです。
その指示書のことを一般的にプログラムと言います。

プログラミングと言うとキーボードをカタカタ叩いて次のようなものを作るイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
※ 下記内容は理解する必要はございません。イメージとしてご覧ください。

<?php

$name = 'Mr.Watanabe';
$greeting = '';
$time = 10;

if( $time < 11 ) {
    $greeting = 'Good Morning!';
} else if( $time < 17 ) {
    $greeting = 'Good Afternoon!';
} else {
    $greeting = 'Good Evening!';
}

echo $greeting.' '.$name.".\n";

?>

これをプログラムと思っている方が多いと思いますが、厳密にはプログラムではありません。これはソースコードと呼ばれるテキストファイルです。

では、プログラムとは一体なんのことを指しているでしょうか。
それは0と1などの文字が羅列した文章のことです。コンピューターは理解できるが、人間にはとても理解できないものになります。

理解できない=プログラムを作成することは不可能です。
※ 一応規則性はあるので、不可能ではないが途方もない時間を消費する作業になり、やろうとしている人は見たことありません。。。笑

そこで人間とコンピューターが共通で理解できる言語、プログラミング言語が登場しました。
プログラミング言語は様々な種類があり、PHPはメジャー言語の1つです。

プログラミング言語で作られた指示書のことをソースコードと呼び、つまり、上記イメージはPHPで作られたソースコードになります。

しかし、あくまでもコンピューターが理解して実行できるのはプログラムなので、ソースコードをプログラムに変換するコンパイルと呼ばれる処理を行う必要があります。

コンパイルのイメージは『“ソースコード”を“プログラム”へ変換するプログラム』で、プログラミング言語ごとに既存で用意されているため、簡単に使うことができます。

ここまでをまとめると、プログラミングとは

  1. ソースコードの作成
  2. プログラムの作成(コンパイル)

の2段階の工程のことを指します。

ただ、最近ではコンパイルを意識しなくても良くなっているため、ソースコードのことを単にプログラムと呼んだりします。そこは環境に合わせて用語を使用しましょう。

ここでは、本来の用語の意味をしっかり学んでおきましょう。

PHPとは

PHPは1994年に登場し、それ以降多くの企業・開発者に使われています。

FacebookやWikipedia、Slack、ココナラなど有名なサービスで使われており、名を挙げるだけでも申し分ないポテンシャルを持っていると言えます。

環境構築

環境構築ではMacOSやWindowsでPHPを使えるようにします。

環境構築は苦戦する方が多く、挫折ポイントの1つでもありますが、根気強く各OSに合わせて環境構築していきましょう。

なお、コマンドラインの知識が必要になりますので、ご存知でない方は先に次の記事をご覧ください。

MacOS

ターミナルで下記コマンドを実行してください。ターミナルはMacOSにデフォルトで入っているので、アプリケーション検索で『ターミナル』と検索すると見つかります。
※ 角括弧([])で囲まれた行はコメントなので、実行する必要はありません。

[ Homebrewのインストール ]
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
[ パスワード等を入力するよう求められるので、ログイン時のパスワードを入力 ]
[ 『Installation Success』が表示されたら完了です。 ]

[ Homebrewのインストール確認
$ brew -v
[ バージョンが表示されればOKです。(以下、表示例。) ]
Homebrew 3.2.9
Homebrew/homebrew-core (git revision a9cd40a2d6; last commit 2021-08-22)
Homebrew/homebrew-cask (git revision 16fa0c0e9a; last commit 2021-08-22)

[ Homebrewを最新版にアップグレード ]
$ brew upgrade

[ PHPのインストール ]
$ brew install php@8.0

[ PHPのインストール確認 ]
$ php -v
[ バージョンが表示されればOKです。(以下、表示例。) ]
PHP 8.0.9 (cli) (built: Jul 29 2021 17:21:21) ( NTS )
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.0.9, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.0.9, Copyright (c), by Zend Technologies

Windows

下記ページに詳しい手順が掲載されていたので、リンクさせていただきます。
こちらの手順に従ってPHPをインストールしてください。

https://webkaru.net/php/windows-php-instal/

テキストエディタについて

ソースコードの作成にはテキストエディタを使用します。

テキストファイルの作成・編集できるエディタであればOKなので、パソコンにデフォルトで入っているものでも良いですが、今後のプログラミングを快適にするため、Atomという無料のテキストエディタのインストールをお勧めします。

インストールする際は、下記サイトに手順が掲載されておりましたので、ご参考ください。

・MacOSの場合 https://webkaru.net/dev/mac-atom-install/
・Windowsの場合 https://www.kkaneko.jp/tools/win/atom.html

プログラミングを始める

PHPの基本的な流れ(ソースコード(プログラム)作成、プログラム実行)を解説します。

ソースコードの作成

テキストエディタで新しいファイルをsample.phpという名前で作成し、下記コードを記述し、保存してください。

<?php

echo 'Hello World!';

?>

これは実行すると『Hello World!』と表示されるプログラムのソースコードです。

コードの意味はここでは理解しなくてOKです。

プログラムの実行

Macbookの方はターミナル、Windowsの方はコマンドプロンプトで、sample.phpのディレクトリ(フォルダ)まで移動し次のPHPコマンドを実行してください。

$ php sample.php

『Hellow World!』と表示されれば、ソースコード(プログラム)の実行に成功しています。

ここで、「コンパイルはないのか?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
phpコマンドはコンパイルとプログラムの実行をセットで行ってくれます。

そのため、コンパイルを意識せず、あたかもソースコードを実行している感覚でプログラムを実行することができます。

まとめ

以上がプログラミングの超基本になります。

プログラムの作成と実行は思ったよりも簡単だったのではないでしょうか。
環境構築の方が苦戦したかもしれません。。。笑

プログラミングはパソコンさえあれば、可能性が無限大のスキルです。
独学力を身に付けて習得していきましょう。