【JavaScript】else if文 - 条件分岐 / 複数条件による処理の分岐
JavaScriptのelse if文(条件分岐)について解説します。
検証環境
else if文
else if文は“if文の複数分岐を実現する構文”です。
if文と合わせて使い、任意の数だけelse if文によって条件分岐を作れます。
基本構文
if( 論理値1 ) {
// 処理...
} else if( 論理値2 ) {
// 処理...
}
else if文はif文に続けて記述します。
else if文と直前の波括弧(}
)の間にはスペースや改行、コメントを含むことが可能です。
1つのif文に対して、複数のelse if文を使用することができ、2個目以降も1個目と同様に波括弧に続けて記述します。
if( 論理値1 ) {
// 処理...
} else if( 論理値2 ) {
// 処理...
} else if( 論理値3 ) {
// 処理...
} else if( 論理値4 ) {
// 処理...
}
処理の流れ
if文(else if文を含む)は先頭(上)から順番に論理値を評価します。
論理値が真(true
)となった波括弧内の処理のみを実行し、以降の条件分岐はスキップされます。
そのため、if文が実行する分岐処理は1つのみです。
サンプル
let num = 180;
if( num <= 100 ) {
console.log("numは100以下の値です。");
}
___ih_hl_start
else if( num <= 200 ) {
console.log("numは200以下の値です。");
}
___ih_hl_end
console.log("処理を終了します。");
numは200以下の値です。
処理を終了します。
6〜8行目がelse if文による条件分岐です。
if文を含め2個の条件分岐があり、else if文のnum <= 200
がtrue
となるため、console.log("numは200以下の値です。")
が実行されます。
また、else if文を複数繋げて条件分岐を増やすことも可能です。
___ih_diff_start
-let num = 180;
+let num = 280;
___ih_diff_end
if( num <= 100 ) {
console.log("numは100以下の値です。");
}
else if( num <= 200 ) {
console.log("numは200以下の値です。");
}
___ih_diff_start
+else if( num <= 300 ) {
+ console.log("numは300以下の値です。");
+}
+else if( num <= 400 ) {
+ console.log("numは400以下の値です。");
+}
___ih_diff_end
console.log("処理を終了します。");
numは300以下の値です。
処理を終了します。
9〜14行目に2つのelse if文を追加しました。(変数num
の値も変更しました。)
全体で4個の条件分岐があり、3個目のnum <= 300
がtrue
となるため、console.log("numは300以下の値です。")
が実行されます。
4個目num <= 400
もtrue
ですが、条件分岐済みのため、この部分の分岐処理は実行されません。
もし、いずれの条件分岐にも該当しない場合は全ての波括弧内の処理がスキップされます。
___ih_diff_start
-let num = 280;
+let num = 500;
___ih_diff_end
if( num <= 100 ) {
console.log("numは100以下の値です。");
}
else if( num <= 200 ) {
console.log("numは200以下の値です。");
}
else if( num <= 300 ) {
console.log("numは300以下の値です。");
}
else if( num <= 400 ) {
console.log("numは400以下の値です。");
}
console.log("処理を終了します。");
処理を終了します。