プログラミングの基礎知識
私たちの生活はIT(インフォメーションテクノロジー)に支えられています。
アプリケーションやWebサイト、AI・ロボットなど多種多様な形でITが身の回りにありますが、それらを作る技術の1つがプログラミングです。
プログラミングは誰でも利用でき、人生の選択肢を増やしてくれる技術です。
ここでは、プログラミングについて解説します。
プログラミング
プログラミングは『コンピューターの指示書を作る』ことです。
コンピューターには数値の計算やデータの記録など様々な機能が備わっています。
機能を使った処理を実行するには、指示を出す必要があり、プログラミングで指示を記載した指示書を作成します。
この指示書をプログラムと呼び、コンピューターはその内容に従って処理を実行します。
プログラミング言語
プログラミング言語は人間とコンピューターが共通して理解できる言語です。
プログラムの実体は0
と1
などの文字から構成されるデータです。
コンピューターはプログラムを理解して処理を実行できますが、人間にとっては理解しづらい内容になっています。
理解しづらいということは、プログラムを直接作成することは困難ということです。
そのため、プログラミング言語を使って、プログラムの前段階のソースコードを作成します。
プログラミング言語は、人間の言語である日本語や英語などと同様に種類がありますが、その数は100を越えます。
その中でもメジャーな言語はPHPやJavaScript、C#、Java、Python、Rubyなどです。
また、ソースコードはテキストファイルです。
テキストエディタ等のツールで作成することができます。
プログラムとソースコード
“プログラム”と“ソースコード”の用語は混同して使われますが厳密には異なります。
例えばプログラムというと次のようなイメージを持つ方が多くいらっしゃるでしょう。
※ 内容を理解する必要はありません。(イメージとしてご覧ください。)
<?php
$time = 10;
$greeting = '';
if( $time < 11 ) {
$greeting = 'Good Morning!';
} else if( $time < 17 ) {
$greeting = 'Good Afternoon!';
} else {
$greeting = 'Good Evening!';
}
echo $greeting."\n";
?>
上記は厳密にはソースコードです。
プログラムは0
と1
などの文字から構成されるデータのため内容を見る機会はあまりありません。
プログラムはコンパイラーと呼ばれる『ソースコードをプログラムに変換する』プログラムを使って作成します。
コンパイラーはプログラミング言語ごとに用意されており、コンパイラーを使ったプログラムの作成をコンパイルと呼びます。
コンパイルはプログラミング言語によって“明示的にコンパイルする言語”と“自動でコンパイルする言語”があります。
“自動でコンパイルする言語”では、コンパイルを意識しなくて良いため、開発環境によってはソースコードのことを単にプログラムと呼んだりします。
用語は相手に伝わることが重要ですので、環境に合わせて使いましょう。
開発できるモノ
プログラミングでWebサイトやWebアプリケーション、スマートフォンアプリやゲームソフト、AIやロボットなどの処理部分のプログラムを作れます。
1つのモノを完成させるにはプログラミング以外のスキルが必要なケースがありますが、プログラミングはその中でも大部分を担う重要なスキルです。
また、日々の技術発展とともに開発できるモノが増えています。
魅力
プログラミングスキルを身に付けると、自分の力でアプリケーション等を開発できるようになります。
その能力を活かして、エンジニアという職業に就くも良し、フリーランスという自由な働き方も良し、自分で事業を立ち上げるも良し、趣味としてモノづくりも良しで、人生の選択肢が増えます。
独学力
プログラミングスキルやその先に繋がるアプリケーション開発の習得には独学力が重要です。
独学力はWebサイトや本、文献などから必要な情報を探し出し、自分の知識・技術として吸収する力です。
知識は幅広く、奥深く、更には日々、新しい技術が登場しています。
そのため、自身に必要な情報を見つけ、吸収することが必要不可欠となってきます。
学ぶうえで、分からないことを知見者に教えてもらうことは良いことですが、先ずは自分でGoogleなどの検索エンジンで調べて解決する力も身に付けていきましょう。