データベースの基礎知識
私たちの生活はIT(インフォメーションテクノロジー)に支えられています。
アプリケーションやWebサイト、AI・ロボットなど多種多様な形でITが身の回りにありますが、それらのほとんどにデータベースが組み込まれています。
ここではデータベースについて解説します。
データベース
データベースは“データの集合体”のことです。
一般的にコンピュータ等の記憶領域(ハードディスクなど)にファイルとして永続的に保存します。
データベースはデータの維持だけでなく、データの整理や操作(追加・取得・更新・削除等)などの管理を目的としており、それらに最適な構造によって構築します。
データの管理を目的としたExcelやCSVのファイルもデータベースと呼べますが、ここではアプリケーションやWEBサイトに広く使われる複雑なデータを扱うことができるデータベースについて解説します。
データモデル
データモデルは“データベースの形式”です。
データベースの種類とも言い換えられ、データベースの歴史の中で、データ管理の最適化に向けて様々なデータモデルが登場しました。
データ構造や物理的構造、設計思想など様々な点において違いがあり、データベースを利用する際は、利用目的や利用方法に応じて最適なデータベースを選択する必要があります。
代表的なデータモデルは次の5つになります。
- リレーショナルデータベース
- 階層型データベース
- オブジェクト指向データベース
- ネットワーク型データベース
- NoSQLデータベース
各概要を以下に示します。
リレーショナルデータベース
リレーショナルデータベースは“表形式”のデータベースです。
表同士の関係性(リレーション)によって、関連データを繋げることができます。
階層型データベース
階層型データベースはツリー型データベースとも呼ばれ、“木構造”のデータベースです。
“木”とあるように1つの起点から枝別れするようにデータを派生させてデータを管理します。
ネットワーク型データベース
ネットワーク型データベースは“相互関連型”のデータベースです。
複数起点(データ)が相互に関連しあい、ネットワークのような網状の構造になります。
オブジェクト指向データベース
オブジェクト指向データベースは“オブジェクト指向に基づいた”データベースです。
モノの概念や実態に基づいて、データを組織化して管理します。
NoSQLデータベース
NoSQLデータベースは非リレーショナルデータベースとも呼ばれ、広義ではリレーショナルデータベース以外のデータベースです。
狭義では“データの構造・非構造に捉われない”データベースで、データ構造を自由に定めることができるデータベースになります。
DBMS(データベース管理システム)
DBMS(Data Base Management System)はデータベースの管理・操作を行うシステムです。
データベースは“データの集合体”であり、通常コンピュータ上のファイルであるため、データベース自体とそのデータの管理や操作等の機能を持ちません。
そのため、一般的にはDBMSを使ってデータベースを導入、管理、操作します。
DBMSはオープンソース(無料)から有料のものまで様々あり、代表的なものはMySQLやPostgreSQL、Oracle Database、Microsoft SQL Serverなどです。